イラストで簡単!歯の構造を知ってお口の健康を理解しよう

歯のこと

こんにちは。歯科衛生士EMIKAです。
歯医者さんで治療の説明やお口の中の話をされている時
「難しくてよくわからない」「どこのこと言ってるの?」と
思ったことはありませんか?

患者
患者

レントゲンで説明されても、専門的でいまいちよくわからなくて
結局理解できてないこと多い気がします。

歯科衛生士
歯科衛生士

そうなんですね。ここで歯の構造を知っておくと、歯医者さんの話がよくわかりやすくなりますよ。それに、虫歯や歯周病についても理解しやすくなることは、間違いないです。

歯の構造について

お口の中を見ると、歯と歯ぐきしか見えませんが、実際に歯は歯ぐきに支えられているわけではありません。
歯の断面図を見るとよくわかります。
歯はいくつかの組織で成り立っています。

歯の断面図

エナメル質

歯の表面を覆っている人間の身体組織の中でもっとも硬い組織です。水晶に近いの硬さをしています。何百本というガラスのような繊維でできていて、透明感のある白い色をしています。ですがその下の象牙質が黄色っぽい色をしているので、歯が黄色くみえます。

象牙質(ぞうげしつ)

エナメル質、セメント質の内側にある組織で歯の大部分をしめます。象牙細管というレンコンの穴のような管(象牙細管)が無数に通っています。歯を削ったときや虫歯ができて痛いときに痛むのは、この象牙細管の中を刺激が伝わるからです。また象牙質は、エナメル質よりも軟らかく虫歯になりやすいので、象牙質まで進行すると急速に進行します。

セメント質

セメント質は歯の表面を覆っているとても薄く象牙質よりもさらに軟らかい組織です。歯根膜の繊維が小さな束となって入り込んでいます。繊維の反対側は、顎の骨にもしっかりと入り込んでいて歯を顎の骨にハンモックのようにつるしてつなぎとめています。
歯周病などで歯ぐきが下がってセメント質が露出すると、非常に虫歯になりやすいです。

歯髄(しずい)

歯の神経のことです。歯の痛みは主にこの歯髄が感じています。歯髄には圧覚や温度感覚がない為、冷たい暑いと言った刺激もずべて感じます。歯髄には血管や神経がたくさん通っていて歯に栄養を与えている心臓部分とも言えます。『歯の神経をとる』というのは、この歯髄をとることです。歯の神経をとった歯は、痛みを感じることはないです。その為、再度虫歯になっても気づかないことが多いです。神経を取ることで、歯への栄養供給が行われなくなる為、歯が脆くなり歯の寿命は短くなってしまいます

歯肉(しにく)

歯ぐきのことです。専門用語では歯肉と言います。歯肉という軟らかい組織で歯根部を覆っています。
健康な歯肉はピンク色や淡い赤色をしていて、歯槽骨にしっかりと結合しています。

歯根膜(しこんまく)

歯周靭帯とも言われます。歯と顎の骨を繋いでいます。この歯根膜があることで、歯は簡単に抜けないようになっています。また歯根膜はクッションのように歯のにかかった圧力を吸収、緩和します。歯が浮く、噛んだ時に痛いと感じるのは、歯根膜が炎症を起こしていることが多いです。極端に硬いものを噛んだときは歯根膜が圧力を感じ、痛いと感じることがあります。

歯槽骨(しそうこつ)

顎の骨のことです。歯肉に包まれて歯を支えているのがこの歯槽骨です。木に対する土のような存在です。歯は歯槽骨のくぼみにしっかりと根をおろして、ものを噛む時などに加わる強い力に耐えています。

歯科衛生士
歯科衛生士

専門用語も理解すると簡単ですよね!どうですか?

患者
患者

こんな風になってるなんて驚きました。でも簡単でわかりやすいです。
これを知ってると歯医者さんの言ってることも、すんなり理解できそうです。

歯の構造を知ってると理解が深まる

虫歯

歯周病

まとめ

「歯の構造なんて知る必要ある?」と疑問に思った方もいるかもしれませんが、構造を知っていることで虫歯や歯周病がどんな風に進行するのかが理解できます。そして症状が出た時も、歯がどんな状態なのか自分でも理解することができるようになっていきます。お口の中は見えない部分が多く、症状が出ても気づかないことも多いです。だからこそ、簡単な範囲でいいので、歯のことを知っておくと、お口の健康を理解できることにつながります。

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