歯周病ってどんな病気?

歯周病

こんにちは。歯科衛生士EMIKAです。
今回は歯周病についてです。

お口の中の二代疾患といえば、
虫歯そして歯周病です。
虫歯は歯が黒くなったり痛みが出たり
症状がわかりやすく
自分で気づいて歯医者に駆け込むという方も
いらっしゃると思います。

歯周病はというと…
あまり自覚症状がなく気づきにくい為
自己判断が非常に難しいです。
その理由はこれから徐々に理解できると思います。
歯周病について、これを見れば理解できます。
どうぞご安心ください。

歯周病って何?

歯周病とは、一言でいうと
歯を支える顎の骨が溶ける病気です。

顎の骨?と疑問に思う方も
いるかもしれませんが
肉眼で見ると歯の周りは
歯ぐきで覆われていますよね。
歯ぐきはクッションのように柔らかいものです。
実際はその歯ぐきの中で顎の骨(歯槽骨)に
しっかりと支えられて歯は立っているのです。

例えるなら、お家と同じです。
土台が悪い土地に家を建てると
グラグラして、倒れてしまうのは
想像できますよね。
歯も同じです。
歯周病が進行すると
支えている骨が
どんどん溶けてなくなり
虫歯でなくても抜けてしまう
といった状態になっていきます。

こんな感じです。
歯周病はこのように進行していきます。
目に見えないところで
進行していることが多いので
専門家にきちんとチェックを受けることが
とても大切です。


歯科衛生士
歯科衛生士

歯周病は
歯の骨が溶ける恐ろしい病気
ということはわかりましたね
今度はなんで歯周病になるのかを
わかりやすくお伝えします。

歯周病の原因

歯周病も原因は細菌(歯周病菌)の感染です。
これらは歯垢(プラーク)の中に多数存在します。
お口の中には300~500種類の細菌が住んでいます。
歯周病菌はその中の一つ
人間の持つ常在菌の一つなのです。
つまり日頃から悪さをする、というわけではありません。

歯垢(プラーク)は取り除かなければ硬くなって
やがて歯石となり歯磨きでは取れない物へと変化して
歯の表面に強固に付着します。
そうするとこの歯石の周りや中に
どんどん細菌が入り込み
歯周病を進行させる毒素を出し続けます。


歯科衛生士
歯科衛生士

歯周病って汚れの中にいる
細菌が悪さをしてるのね。
もちろん、それに意外にも
他の要因があるので
もっと知っていくと
自分のリスクが
見えてきますよ。

そのほかの要因もいくつかあります。

  • 不適合な被せ物や詰め物
  • 歯ぎしりや食いしばりの悪習癖
  • 喫煙
  • 歯並び
  • 不規則な食生活
  • ストレス
  • 肥満
  • 飲酒
  • 全身疾患(糖尿病、高血圧)

歯周病の進行

歯周病は歯周病菌がいるからといって
必ずしも発症するわけではありません
歯周病菌はお口の中の常在菌であり常に発症時期を見計っているんです。

歯周病菌は増加すると、体の免疫が菌に立ち向かって戦い始めます。歯ぐきや骨などを歯周病菌から守る為に一生懸命に戦ってくれます。しかし、菌がどんどん増えてくるとやがて対応しきれなくなり、歯周病菌が歯にくっついてしまいます。そうしてどんどん活発になり、骨を溶かしていくのです。歯周病はこのように進行します。

歯周病で溶けてしまった骨は、二度と戻ってきません。
歯ぐきの中で気づかないうちに進行していくので、些細な症状を見逃さないことが大切です。
その為には歯医者さんでの定期的なチェックが必要ですね。

歯周病をチェックしてみよう

少しお口の中に意識を向けると簡単に歯周病チェックができます。
当てはまる数が多いほど歯周病の可能性があります。
早めの受診をオススメします。



注意が必要なのは、歯石という汚れが原因というわけではないという事です。
繰り返しますが、歯垢の中にいる細菌が原因なんです。
歯石はそんなについていなくてもお口の中の歯周病菌が多ければリスクは伴います。

つまり毎日の歯磨きを磨き残しを少なくできる、これが一番大切な予防法です。

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