こんにちは。歯科衛生士EMIKAです。
今回は「被せ物と詰め物の違い」をご紹介します。
皆さん、被せ物と詰め物の違いはご存知ですか?意外とわからないという方もいるのではないでしょうか?
被せ物か詰め物なのかで、歯の状態が違います。それにより歯の将来的なリスクもわかるので違いを知っておくと、ご自分の歯の状態をパッと見てわかるようになります。
被せ物と詰め物の違い
被せ物と詰め物の違いは虫歯を治す範囲の違いです。
虫歯を取り除き削った歯は、人工物で修復する必要があります。
その際削った範囲の大きさで修復する形態が変わってきます。
虫歯の進行状態は下記の記事を参考にご覧ください。
虫歯の治療を行う際は、虫歯の範囲を全て削る必要があります。少しでも虫歯が残ると虫歯の再発が起こりやすくなるからです。
歯を部分的に治す場合は詰め物(CRやインレー)、歯を全体的に治すには被せ物(クラウン)になります。
ですが、虫歯の範囲が小さく部分的に治す場合でも強度が十分でない場合は全体を覆う被せ物にする場合もあります。これは歯科医師の判断になります。
被せ物とは
被せ物は、歯冠全体を覆う補綴物のことでクラウンと言います。
これは歯の神経をとった歯や全体的に虫歯が進行している歯に適応されます。
つまり元々の歯の状態が深刻な状況になっています。
歯を全て被せ物で覆うので強度が強いです。全体を覆う被せ物は材質によって費用の違いは大きくあります。
治療回数はかかります。種類によっても違いますが、根の治療が必要な場合はさらに回数がかかります。
保険適応
銀歯
主に奥歯に使用されます。強度も強く保険適応です。費用は3割負担で3,500~4,000円程度です。
硬質レジン前装冠
前歯に使用される被せ物です。いわゆる差し歯のことになります。
金属に見た目を考慮して表面はプラスチックで覆われています。費用は3割負担で5,000円程度です。
CAD/CAM冠
ハイブリットレジンと呼ばれるセラミックとプラスチックを合わせた白い材料です。保険適応可能な奥歯の白い被せ物です。費用は3割負担で6,000円程度です。ですが、全ての奥歯に適応というわけではありません。第一・第二小臼歯。そして第二大臼歯が上下4本全て歯がある場合に第一大臼歯に適応となります。適応かどうかは歯医者さんで相談してみてください。
保険適応外
保険適応外のものは以下のようにいくつか種類があります。金額は医院によっても違いますが、10~15万でされるとこをが多いようです。保険適応のものより期間がかかる場合が多いです。
セラミッククラウン
ご自分の歯と同じようにオーダーメイドで合わせられます。強度も強いです。
ジルコニアクラウン
強度が強く耐久性が良好です。
ハイブリットクラウン
セラミックやジルコニアに比べると精度が劣りますが、見た目は白く自分の歯と変わりないように見えます。適応する歯に限りがあります。5~6万くらいの費用です。
詰め物とは
詰め物とは、虫歯の進行としてはC2までのもので歯を削る範囲が少ない場合に適応になります。
金属やプラスチック、セラミックでも治療可能です。
保険適応
コンポジットレジン
詰め物でよく使われるのがコンポジットレジン(CR)と言われるプラスチックの材質です。
その日のうちに治療が終わります。
メタルインレー
コンポジットレジンでは強度が確保できない場合などはこちらの詰め物を選択します。
型取りをして技工士さんにより作製されるため装着まで3,4日ほど期間が必要です。
費用は3割負担で2,000~2,500円くらいです。
保険適応外
セラミックインレー
ほぼ自分の歯と変わりない見た目に仕上がります。適合もよく再度虫歯になりにくい材質です。費用は8万程度です。
ハイブリットインレー
強化プラスチックです。審美的には綺麗ですがかけやすいです。
まとめ
知ってるようできちんと分かっていなかったのがわかりました。
自分の口の中を見てチェックしてみようと思います。
いかがでしたか?
どんな修復物が入っているかで、虫歯の大きさやどんな治療がされたのかが大体わかります。
コンポジットレジンはわかりにくいですが、インレーかクラウンかは知っているといいですね。
自分のお口の中の状態を知っておくことは、健康維持のためにもとても大切です。
治療を最小限で抑えるためには早期発見・早期治療が望ましいです。
また治療後はできるだけ再発のないように治療内容を選択できるといいですね。
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