こんにちは。歯科衛生士EMIKAです。
虫歯予防といえば…「フッ素」が思いつく方が多いかと思いますが、それ以外の虫歯予防の治療があるのをご存知ですか?
え?フッ素以外に虫歯予防の治療があるんですか?どんなの何だろう?
はい、とても簡単な治療があるんですよ。
虫歯予防のシーラント
「シーラント」は汚れが溜まりやすい奥歯の溝を歯科用樹脂(プラスチック)で埋める事で虫歯予防を行う治療方法です。
奥歯は細かな溝があり、歯ブラシでは当てにくく、汚れが溜まりやすいので、虫歯になりやすい部位です。その溝を事前に埋める事で虫歯になるのを予防する事ができるんです。
乳歯や永久歯が生えてすぐの奥歯(特に6歳臼歯)を対象に行います。生えてすぐの歯が表面が弱く虫歯になりやすいからです。
シーラントの薬剤にはフッ素が含まれていて副次的な効果で歯質を強くする効果も期待できるんです。
シーラントの治療方法
汚れをしっかりとって歯をきれいにする
汚れがある状態でシーラントを埋めると返って虫歯の要因になります。その為、必ず専用の機械で歯の溝や表面をしっかりとお掃除して汚れを取り除きます。
酸処理を行う(エッチング)
シーラントが歯にしっかりと接着するように薬剤を塗布して酸処理を行います。この時に使用するお薬はとても苦いので唾液が入らないよう、舌に当たらないようにしっかりと防湿をして行います。その後、しっかりと水洗します。
シーラントを流し込み、光照射で固める
歯の表面をしっかりと乾燥させたら、シーラントを気泡が入らないようきれいに流し込みます。光を当ててきちんと固めます。
きれいに固まったら確認して終了
きちんと硬化したら噛み合わせの問題がないかを確認して治療終了止まります。
ここまでの所要時間は5分程度です。とても簡単にできる予防処置です。
シーラントのメリット
保険適応である
シーラントは保険適応なので費用の心配はありません。一本約400円程度です。
歯を削る必要がない
シーラントは麻酔を使うこともなく歯を削らずにできる治療です。なので歯に対するダメージの心配はありません。
見た目の問題がない
シーラントは白いお薬なので見た目の問題はありません。
シーラントのデメリット
シーラントは永久的ではない
シーラントは永久的なものではありません。少しずつ欠けたり劣化する事で時間が立つと取れてしまうこともあります。その為、定期検診でのチェックが必要です。外れたり、欠けたりしていればまた再度治療を行います。
まとめ
シーラントはとても簡単で効果的な虫歯予防の治療です。歯が未成熟な時期から、効率よく取り入れることで歯を強く守っていくことができます。
シーラントをしたからといって、絶対に虫歯にならないと言うことはないので歯磨きをしっかり行いましょう。
こんな治療があるんですね。小さいお子さんがいる方はぜひ知っておくといいですよね。
そうですね。早いうちから歯科検診を受診しておくと効果的に虫歯予防を行う事ができますね。
ちなみに私、今でもシーラントしてあります。
学生時代の実習で友人にしてもらったシーラントがいまだに残っています。しかもピンク色です。おかげでその歯は今も虫歯なく健康な状態です。人によってシーラントの持ちは違います。ですが、シーラントしている事で確実に虫歯予防ができていると実感しています。
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