こんにちは。歯科衛生士EMIKAです。
今回は歯ではなくお口の中全体に目を向けてみます。噛みしめたり、食いしばりがある方はチェックしてみてください。
え?コブみたいものがお口の中にできるんですか?それって大丈夫なの?
知らない方も多いかも知れませんが、骨隆起は珍しいことではないんですよ。
骨隆起とは
口蓋隆起と下顎隆起と歯槽隆起があります。骨が局所的に隆起した状態で、外骨症、外発性骨増生ともいわれています。
コトバンク
口蓋隆起
上顎の真ん中にできる口蓋隆起。口蓋隆起は上顎の真ん中よりやや後方あたりにできる骨の膨らみです。。通常は歯科受診時に病変部を指摘されるまで、無症状に経過します。
大きくなると発音障害が現れたり、食事がとりにくくなる可能性があります。
下顎隆起
下顎骨の小臼歯部舌側にできる半球状の骨の隆起です。多くの場合は両側にでき、大小数個みられます。加齢とともに少しずつ大きくなりますが、表面の粘膜が損傷しないかぎりは無症状です。口蓋隆起と同様に、歯科受診時に指摘されて初めて自覚することが多いようです。
歯槽隆起
歯に沿ってボコボコと盛り上がり、上下にできます。
歯槽隆起がある方は、歯に負担がかかりがいつも揺さぶられるため歯周病が悪化しやすい傾向にあります。
骨隆起ができる理由
発生原因は不明ですが遺伝的な素因も考えられています。
上顎は左右の骨と骨が繋がってできているため、噛む時の応力がつなぎ目に集中し、骨隆起ができます。
骨隆起は歯ぎしりやくいしばりが強い方に多く見られます。また歯ぎしりやくいしばりは骨隆起だけでなく、歯の磨り減りや歯周病などにも悪い影響を与えますし、顎の骨に過剰な力がかかります。
「歯ぎしり」や「食いしばり」が顎の骨に過大な負担をかけるのです。通常の数倍の力がかかります。すると、骨は過剰な負担に抵抗して、骨を厚くしようとします。そうして内部で骨の異常増殖が起こり、外に突出してコブのように盛り上がるのです。
骨隆起の対処法
基本的に、骨隆起は身体に悪いものではありません。
単に骨の塊なので、食事や会話などに支障がなければ放っておいて構いません。
骨隆起は粘膜が薄いので、硬い食べ物や歯ブラシがあたると簡単に傷がつきます。また、入れ歯を作成する際に設計上邪魔になることがあります。そのような際には外科的に切除する必要があります。
まとめ
骨隆起は力の負担が大きい場合にでき骨の塊です。基本的には問題もないです。
もちろん珍しいことでもなく、大小ありますがよく見かけるものです。
歯ぎしりや食いしばりの影響はこんなところにも出ている可能性があるんです、という歯の知識でした。
そう言うのがあるなんて全然知らなかったので驚きました。問題ないとはいえ、力の問題はお口の中にはいろんな影響があるんですね。
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