こんにちは。歯科衛衛生士EMIKAです。
歯医者の治療は何されているのかさっぱりわからないという方が多いのではないでしょうか?説明はされるものの、専門的で理解が難しかったりすることはないですか?歯医者に対する不安を少しでも解消することができるように、治療工程をご紹介します。今回は歯の被せ物の治療方法について書きます。

歯の被せ物の治療方法
虫歯を取る
元々被せ物が入っていた場合は完全に外してから歯の内部をきれいにします。
この時に外した被せ物は再度使用することはできません。

神経の治療(必要に応じて)
歯の神経治療に関してはこちらにまとめた記事をご覧ください。
土台の型取り
土台を入れる為に形を整えて、土台の型取りを行います。土台の種類によってはその日に土台を作製し、被せ物の型取りをすることができます。
土台をたてる


歯のなくなった部分を土台を立てて補います。そして被せ物を入れる為に土台の形をきれいに整えます。土台には種類があり、被せ物の種類によって異なります。
仮歯が入った場合
土台が立つと仮歯を入れてある程度噛める状態になっていることが多いです。ですがこの状態で硬いものを食べたりすると外れたり割れたりする可能性があります。お食事には注意が必要です。特に、硬いものや粘着性のある食べ物は気をつけましょう。
また、仮歯が入った状態での治療中断は危険です。
仮歯は材質上、長期間維持できるものではありません。強度も弱く汚れがつきやすい為、虫歯の再発リスクもあります。
型取り

土台の形を整えたら、粘土のような材料で被せ物の型取りを行います。
被せ物の種類(保険治療,自費治療)によって型取りの方法や治療時間は変わってきます。
前歯や保険外の被せ物の場合は歯の色を合わせる為に確認をします。
被せ物を装着する


型取りして1〜2週間後に被せ物を装着します。形や噛み合わせ、きつさに問題がないかを最終チェックします。
しばらく噛めない状態にあった歯は初めは違和感があるかもしれません。次第に慣れてくれば心配はありません。
治療後に気をつけて欲しいこと
食事
治療後30分間はできるだけ飲食を控えましょう。
接着剤が完全に固まるまでには少し時間を要する場合があります。
痛みや違和感がある場合
形や噛み合わせに問題がないかなれるまで少し時間がかかることもありますが様子を見ます。噛み合わせは後日調整することが可能なので、違和感がある時は相談してください。
痛みがある場合、通常1週間で徐々に落ち着いてきます。その場合は問題ありません。ですがあまりにも続くようでしたら必ずもう一度受診してください。
メンテナンス
被せ物の治療が終わったら、終了というわけではありません。
歯は自分の歯に勝るものはありません。被せ物を入れた段階で人工のものと自分の歯の境が生じます。
日頃からのセルフケアと専門的なクリーニングできちんとお手入れすることで健康な状態で長持ちさせることができます。
また被せ物している歯は、虫歯の再発など中身の問題は直接見ることができない為、気づかないうちに進行していることが多々あります。専門家によるチェックを定期的に受けることをお勧めします。
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