こんにちは。歯科衛生士EMIKAです。
今回は歯周病についてです。
歯周病って治るんですか?って質問はよくあるんです。
テレビとかで歯周病は治らないってみた事あります。やっぱり本当なんですか?
歯周病は完治しないのか
この答えは、YES!と答える方が多いと思います。
この回答だけ聞くと!「ええーー…じゃあ治療しても意味ないよね」と思うかもしれません。
ですが、決してそうではありません。治療する意味はあります!
今回はこの完治しないという意味をきちんと理解して欲しいと思います。
完治とは
体の病気や怪我は、基本的に治療するときちんと治ります。
きちんと元の元気な状態に戻り、病気が再発しない状態に治していきます。
これを完治と言います。
歯周病は、歯を支えている顎の骨が溶けていく病気です。
一度進行し溶けた顎の骨は、二度と戻ってきません。(自費診療の外科処置などはいくつかありますが、元通りに治ることは難しいです)
骨って溶けたら元には戻らないんですね〜
また、お口の中には無数の菌が存在しています。治療をしてもそれらの菌がゼロになることはありません。
つまりいつでも再発する可能性があるということです。
確かにそうですよね。お口の中の菌数は何億って数って聞いたことがあります。
こう言った理由から、歯周病は完治しないという風に言われています。
歯周病治療の意味
治療歯周病の治療では、歯石などの汚れをしっかりととることで歯周病菌を減少させていきます。そうすることで溶けた骨も現状で止まり、これ以上の進行を防ぐことができます。
そして何より、歯ぐきの炎症は落ち着き、健康な歯ぐきへと回復していきます。
歯周病は治療しないと、治ることはありません。
どんどん進行していきます。
そして最悪は歯を抜かないといけない状態にまでなっていく恐ろしい病気です。
だから、早めに歯周病に気づけることが大切です。
骨が大きく溶けてなくなる前に…
炎症がひどくなる前に…
歯周病治療が終わったら
歯周病の治療の後、気をつけて欲しいこと。
それは治療が終わったから、大丈夫!ではないということです。
歯周病はとても再発リスクの高い病気です。
歯周病菌はお口の中に潜伏して、発症できる好条件になるのを常に見計らってスタンバイしています。
そんな歯周病菌を活動させない為に、治療後気をつけて欲しいことがあります。
・磨き残しが少ない正しい歯磨きを行う
・定期検診で専門的なクリーニングを受ける
・定期的な歯周病チェック
これらを意識して、日頃のケアをきちんと行うことで歯周病は予防することができます。
まとめ
歯周病が完治しないと言われる意味をしっかりと理解していただけたでしょうか?
歯周病はとても厄介な病気です。
目に見えないところで進行し、自覚症状も乏しい上に、再発リスクも高い病気です。
だからこそ日頃の歯磨きと定期的なクリーニングや検査で、早期発見・治療を心がけて予防して行くことが大切です。
この記事を読むまでは間違った解釈をしてしまっていました。ちゃんと理解できると、歯周病治療に対しての理解も深まりますね。少し安心しました。
それはとても良かったです。ぜひ、安心して治療を受けてくださいね。
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